発光などの過程を視覚的に表す-ヤブロンスキー図
火曜日, 5月 31st, 2011ヤブロンスキー図とは、分子と光の相互作用を説明するために用いられるエネルギー状態図で、吸光や発光、消光などの過程において起こる分子のエネルギーやスピン多重度の様々な遷移を視覚的に表現するために使用されるものです。この名称は、ポーランドの物理学者アレクサンダー・ヤブロンスキーに因んだものです。
分子の固有状態を水平な線分で表して、エネルギーの高い状態が上になるように縦方向に並べていきます。この時、スピン多重度の異なる状態あるいは別の分子の準位などは、それぞれ異なる縦列として並べ、必要に応じて一重項にはS(singlet)、三重項にはT(triplet)などといった項記号で説明を付けます。その他に、電子準位を太い線で、振動準位をやや細い線で表すこともありますが、量子力学における分子の重心の移動を伴わない回転運動を表す回転準位については一般的に省略されます。励起および緩和の過程は関与する固有状態を繋ぐ矢印で、吸光や発光などの輻射過程は直線矢印、振動緩和・内部転換・項間交差などの無輻射過程は波線矢印で表現されます。
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